中国地方最大級の河川、江の川の下を横断する長距離推進に加え、河川横断後に90Rのカーブ推進が必要な難しい条件下での施工となりました。 敷地内や道路幅の狭い場所に施工ヤードを確保の上、逆勾配に施工する必要があったため、実績を考慮してアイエムリバース工法が採用されました。 逆勾配施工のため、既設管と改築推進先導体が最初に接する点で、うまくかみこませることが重要で、その部分を固めるため薬液注入を行うことも考えられましたが、アイエムリバース工法の方向修正機能特性を生かし、また、推進速度、カッタ回転速度をうまく調節し、精度を保ちながら推進を行うことができました。 本施工においては、掘削の安定を図るため、バキューム装置のスクリュを2段式に改造し、長距離推進のため、動力源を電気とした後続ユニットを開発し、使用しています。また、この工事での環境対策として、江の川は、鮎の鵜飼、釣りなどで有名なところであり、作業排水については特に細心の注意を払い、濁水処理装置(1日の処理能力50m3)を別途設けました。 既設構造物基礎に13mm〜16mmの鉄筋の存在が確認されたが、スパイラルカッタのお陰で、無事切断・破砕することができています。 また、人孔を1基通過させる必要があり、精度管理が困難である可能性がありましたが、無事施工できています。 既設人孔到達もこのスパイラルカッタにより、ハツリ作業を行うこと無く到達、回収に成功しています。
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