改築推進工事、下水道仮排水工事、推進工事、下水道開削工事

お問い合わせサイトマップ

三興建設株式会社は改築推進工事、下水道仮排水工事、下水道工事、推進工事を主とした広島の建設会社です。

 

三興建設 推進工事

推進工事

改築推進工事
 災害復旧工事(アイエムリバース工法+全自動仮排水システムの併用)


平成19災第3019号公共下水道災害復旧工事


施工場所

石川県輪島市

使用機種

TP75

管種・管径

HPφ400、500mm(直径200mmのVUをさや管として使用)
※既設管φ400mm

推進延長

L=106.52m(2スパン)、L=126.24m(2スパン)

土質

礫・玉石

土被り

H=5.6〜5.8m


2007年3月に能登半島地震で被災した下水道管を本復旧するための改築推進工事で、既設管としてφ400mmのヒューム管の内側にφ200mmの硬質塩化ビニール管がさや管として使用されている場所も含まれていました。
アイエムリバース工法により既設管を新設管に置き換えることになり、既設の下水道機能を停止せずに下水道管を更新するために、自動バイパスユニットを使用して工事区間に汚水仮排水設備を設置しています。
泥土圧式推進機にスパイラル式特殊カッタを装着して掘削することになりました。施工のために現地入りしてから、既設の塩化ビニール管に2m毎に鋼のスペーサーバンドが取り付けられていることが分かりました。急遽、実物を使った検証実験を実施することになりました。日進量は当初の予定より低下するがスペーサーバンドを破砕して取り込めることが確認でき、実現のめどが立ちました。施工中も最後まで安心できない難しい工事でしたが、2008年4月には完工し、本復旧工事をした下水道管は震災前の流れを取り戻しました。


 

パイプユニット組立風景

↓自動バイパスユニット

 

↑仮排水路用のパイプユニットを組み立て

自動バイパスユニットの設置風景

 

推進機から押し出された既設ヒューム管(外)と塩化ビニール管(内)

↓到達時のカッタヘッドの状態

 

↑破砕されたヒューム管

推進機到達時の特殊スパイラルカッタヘッドの様子

 

既設管の破砕片【ヒューム管の鉄筋(左上)、鋼製のスペーサーバンド(右上)、SUSカラー(右下)、塩化ビニール管(中央下)、止水ゴム(左下)】

←既設管の破砕片(左上)ヒューム管鉄筋、(右上)スペーサーバンド、(右下)SUSカラー、(中央下)塩化ビニール管、(左下)止水ゴム

 JR横断工事


佐倉酒々井4K159m伏び改良工事


施工場所

千葉県佐倉市

使用機種

TP95S

管種・管径

HPφ600

推進延長

L=17.85m

土被り

H=2m


鉄道の線路下には、線路排水や周辺の農業用水の通水などを目的に横断管路(伏び)が敷設されています。横断管路にずれ・破損やたるみ等の変状が発生すると、通水阻害を引き起こすだけでなく、管路周辺の路盤材の吸出しによる路盤陥没を引き起こす可能性があります。そのため、鉄道の安全安定運行にとって変状した横断管路の早期発見とその早期の対策が重要です。変状した横断管路の改良にあたっては、従来開削工法や推進工法が用いられてきました。この工事は既設の横断管路をセメントミルク等で充填した上で、同一の位置に推進工法で横断管路を新設することのできる築推進工法を、鉄道線路下の横断管路の改良工事において初めて採用したときの事例です。
今回、施工した箇所の既設管路(ヒューム管φ600mm)は中央部で1D程度たるんだために、通水不良を起こした箇所でした。当該管路のある線区は線路閉鎖間合いが約200分と短く、既設管路の土被りが上り線側でレール頭面から約3mと比較的大きい。さらに上下流での部外水路との接続の関係から既設の管路と同一の位置で施工する必要のある箇所であったため、改築推進工法を採用しました。施工は夜間線路閉鎖時間帯に行っています。
今回の施工箇所では既設管路の中央部で大きくたるんでいたため、既設の管路と推進の中心が大きくずれていました。そのため、推進中に切羽面で土路盤とモルタルを充填した既設の管路の割合が大きく変化することで、推進精度の低下や推進力の上昇が懸念されました。また、推進機通過時の既設管路の隆起や路盤内の空洞の発生などによる軌道変状の発生が考えられました。
推進管理は、施工上必要な推進力(433.1KN)に対し、支圧壁の耐荷力以下において、必要推進力の×1.1(476.41KN)を警戒値、×1.2(519.72KN)を工事中止値と定めたが、推進力は施工上必要な推進力を上回ることなく施工ができました。また、先導管の変位は±30mmとした管理値以下でした。
推進施工中は管路上のレールの頭面の水準測量を30分毎に計測したところ、軌道変化量は±1mmであり軌道への影響は小さく、安定した施工ができました。また、毎日の推進施工後、軌道整備を行うと共に軌道計測を行い、基準値以内であることを確認しています。
推進施工による路盤の緩み・空洞発生の確認を行うため、電磁波による線路下空洞探査装置により推進工施工後、路盤状態を確認しています。探査深度が2.0m未満のため新設した管路は確認できなかったものの、新設した管路上部においては緩みのないことが確認されました。
軌道変位や路盤の緩みの発生がないことで、今回採用した既設管路充填による改築推進工法が、線路下横断管路へ適用可能であることが確認できました。


施工計画図

↑施工計画図

既設管内雨水滞留・老朽化状況

推進前のカッタヘッド↓

↑既設管内の雨水滞留状況

推進前のカッタヘッド

ヒューム管1本目据付

カッタヘッド到達状況↓

↑ヒューム管1本目据付状況

カッタヘッド到達時の状況

←掘削後の破砕片(左上)ヒューム管鉄筋、(右上)木片、(右下)止水ゴム、(左下)コンクリート片

推進施工後の路盤状態
↑推進施工後の路盤状態